こんにちは。行政書士の東です。
今日は、急に相続することなったら何をしたらいいのか? のお話をしたいと思います。
相続とは何か?
ある人(被相続人)の死亡などにより起こる、財産の移動・分配です。
「お父さん亡くなってしばらくたつんだけど、相続まだなんですよねぇ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。
相続は被相続人が亡くなった瞬間に自動的に起きて終わっているのです。
もちろん中身もわかっていない誰が相続したかもわかってませんが、所有権は移動し相続は成立します。
名義変更や分配をするという事後手続きが残っているだけなのです。
相続手続の流れ(前半)
◇死亡の事実を知った日から七日以内に
死亡診断書を病院に発行してもらい、役所に死亡届を提出する
届出をしないと火葬(埋葬)許可証は受けることはできません。
葬儀社に火葬許可証を提示し、葬儀の申し込みを行ないます。
◇年金の受給停止
年金受給停止の手続き・年金受給権者死亡届の提出
(厚生年金…死亡日より10日以内、国民年金…死亡日より14日以内)
◇健康保険の資格喪失届の提出
扶養されていた人も健康保険証を返却し新たに健康保険に加入する手続が必要になります。
国民健康保険証を返却(死亡日より14日以内)
75歳以上であれば後期高齢者医療資格喪失届
会社員の場合は(死亡日から5日以内)
健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届を会社経由で提出(退職手続きもあわせて)
◇介護保険の資格喪失届の提出(死亡日より14日以内)
◇世帯主変更届の提出(死亡日より14日以内)
故人が世帯主であった場合
◇以下は必要であった場合
電気・ガス・水道などの契約変更・解約
NHKの契約変更・解約
クレジットカードの解約
運転免許証・パスポートの返却
固定資産税・住民税の請求先変更
◇遺言書の確認へ
悲しみの中、やることがいっぱいでわからなくなりそうですが、一つずつきちんとこなしていきましょう。
明日(後半)は、遺産の分配手続きのお話をしますね。